価値が決まるポイント(作家・製造元・状態)
同じデザインの椅子でも、査定額には大きな差が生まれます。それは専門スタッフが「デザイナー」「製造元」「製造年代」「オリジナル性」「状態」「市場の需要」という複数の物差しでお品を見ているからです。査定の透明性のために、当店が実際に確認しているポイントをご紹介します。
デザイナーと製造元
最も影響が大きいのは「誰が設計し、どこが製造したか」です。この二つは別物で、同じデザイナーの設計でも、製造した工房やメーカーが違えば評価は変わります。ライセンスが別のメーカーへ移った例、当初は小規模な工房が作り後に大手が量産した例など、家具の世界では珍しくありません。
ラベルや刻印で製造元を特定できるのが理想ですが、表示が失われている場合も、仕口の納まり、金具の規格、材の使い方から推定できることがあります。作者不明でも造りが良ければ評価の対象です。
製造年代とエディション
「古いほど高い」とは限らないのがこの分野の面白いところです。初期生産のみに見られる素材や仕様、生産期間の短いバリエーションは、後年の再生産より高く評価されることがあります。逆に、当時ものより現行の正規品のほうが状態面で選ばれる場面もあります。
年代の見極めは、ラベルの意匠、刻印の書体、シェルの成形跡、ベースの形式、ネジや金具の規格を突き合わせて行います。購入時の明細や保証書、譲り受けた経緯のメモがあれば、裏付けとして査定の助けになります。
オリジナルパーツと脚部
どこまで当時のままかは、大きな評価要素です。脚・ベース・キャスター・座面を支える緩衝材・ガラス天板・棚板・引き出しの取っ手などが純正かどうかを確認します。とくに脚部は、切り詰めて高さを変えてあるもの、市販の脚に交換されているものが少なくありません。
グラつきや割れがあっても、純正のパーツが残っていれば評価につながります。外れてしまった部品や折れた脚も、捨てずに一緒にお見せください。
張地と修復歴
ソファやチェアでは、張地がオリジナルか張り替えかを確認します。張り替えてあること自体が減点になるとは限らず、素材や仕立ての質が本体に見合っていれば評価できます。一方、フレームの再塗装、ニスの塗り重ね、目立つ接着補修は、オリジナルの表情を損なうため慎重に見ます。
注意したいのは自己流の手入れです。木部の削り直しや強い研磨、金属部の過度な磨きは、かえって価値を下げることが多いため、傷んだ状態のままお見せいただくのが最善です。
市場の需要
最終的な買取価格は、国内外の市場でいまどのくらい求められているかに左右されます。長く注目されてきたミッドセンチュリーに加え、ポストモダンや同時代のイタリアンモダンなど、評価が動いている領域もあります。
当店は複数の販売チャネルを前提に査定するため、国内需要だけでは評価しづらいお品も値付けができます。「以前は見向きもされなかった」お品が今は評価される、という逆転も起こる分野です。
関連ページ:高価買取の理由・査定体制 / 買取価格・相場 / 傷・キズありでも買取
よくあるご質問
査定額は何で決まりますか?
デザイナー、製造元、製造年代、オリジナル性、状態、市場の需要という6つの物差しで判断します。同じデザインの椅子でも差が生まれるのはこのためです。金額は一点ずつ拝見して無料査定でご提示します。
査定額の根拠は教えてもらえますか?
はい。デザイナー・製造元・年代・状態・需要のどの要素をどう評価したか、根拠とともにご説明します。疑問に思われた点はその場でお尋ねください。
デザイナーと製造元はどちらが重要ですか?
両方を分けて確認します。同じデザイナーの設計でも、製造した工房やメーカーが違えば評価は変わります。ライセンスが別のメーカーへ移った例も珍しくありません。
古いほど高く評価されるのですか?
限りません。初期生産のみに見られる素材や仕様、生産期間の短いバリエーションが後年の再生産より高く評価される一方、状態面で現行の正規品が選ばれる場面もあります。
製造年代はどうやって判断しますか?
ラベルの意匠、刻印の書体、シェルの成形跡、ベースの形式、ネジや金具の規格を突き合わせて判断します。購入時の明細や保証書、譲り受けた経緯のメモがあれば裏付けになります。
オリジナルパーツかどうかはどこを見ますか?
脚、ベース、キャスター、座面を支える緩衝材、ガラス天板、棚板、引き出しの取っ手などです。とくに脚は切り詰めや市販品への交換が少なくないため、丁寧に確認します。
脚が一本だけ交換されています。
その点は評価に反映しますが、対象外にはなりません。外した純正の脚が残っていれば、あわせてお見せください。折れた部材も捨てずに残しておいてください。
張り替えてから売ったほうが高くなりますか?
いいえ。張り替えの費用が買取価格に反映されるとは限りません。傷んだ状態のままお見せいただくほうが、フレームの造りを正しく評価できます。
張り替え済みの家具は評価が下がりますか?
一律には下がりません。生地や仕立ての質が本体に見合っていれば評価できます。外した元の張地が残っていれば、あわせてお知らせください。
自分で磨いたり塗り直したりしてもよいですか?
なさらないでください。木部の削り直しや強い研磨、ニスの塗り重ね、金属部の過度な磨きは、かえって価値を下げることが多い手入れです。ほこりを払う程度にとどめてください。
市場の需要は評価にどう影響しますか?
いま国内外の市場でどのくらい求められているかが、最終的な価格に影響します。評価が動いている領域もあるため、以前は値が付きにくかったお品が対象になることもあります。
傷やへこみがあると買取してもらえませんか?
拝見します。張地の擦れ、突板の浮き、脚のぐらつきがあっても評価できる場合があります。接着や補修はなさらず、まずは現状のままお見せください。
その一点の買取価格を。
拝見・お見積りは無料。1点でも、お部屋まるごとでも。経年の傷みがあっても、作家やブランドがわからなくても構いません。

