Labels & Marks

ラベル・刻印・シリアルの見分け方

家具のメーカーと製造時期を特定する最大の手がかりは、座面の裏や引き出しの内側にひっそり残るラベル・刻印・シリアルナンバーです。どこを探せばよいか、代表的なメーカーの表示にはどんなものがあるか、そして「表示があるから正規品」とは限らない理由をご紹介します。

Where

ラベル・刻印はどこにあるか

椅子は座面の裏、シェルの裏側、脚とフレームの接合部の内側。テーブルは天板の裏と幕板。収納家具は引き出しの側面・底、背板、扉の内側。ソファはクッションを外したフレーム部分や、底面のダストカバー。照明はソケット部、シェードの内側、台座の裏が定番の位置です。

紙ラベルは経年で剥がれたり文字が薄くなったりします。焼印や刻印は浅く、正面から見ると読み取れないことがあるため、斜めから光を当てると陰影が出て読みやすくなります。重い家具を無理に倒す必要はありません。難しければ全体の写真だけで構いません。

Makers

メーカー別の表示の例

ハーマンミラー:座面裏やベースに紙ラベル・メダリオン状のラベル、または刻印が入ります。ラベルの意匠は年代によって変わるため、製造時期を推定する手がかりになります。
カッシーナ:フレームやレザーに刻印が打たれ、シリアルナンバーや製造年が併記されることがあります。国内正規取扱の表示が残っている場合もあります。
ヴィトラ:座面裏やベースのラベルに、モデル名や製造時期の表示が入ることがあります。

アルテック:スツールやチェアの脚の付け根、座面裏に刻印やシールが入ります。
カール・ハンセン&サン:フレームの裏側に焼印が入り、デンマークの家具製造者組合による管理刻印が併せて残っていることもあります。
フリッツ・ハンセン:座面裏に刻印が入り、製造年月が読み取れる表示が併記されることがあります。
ノル:フレームやベースの刻印、座面裏のラベルが手がかりです。
天童木工:裏面に金属プレートや紙ラベルが貼られ、社名が確認できます。

Read

表示から読み取れること

ラベル・刻印からわかるのは、まず製造元です。次に製造国の表示(Made in Denmark、Made in Italy など)、そして年代です。同じデザインでも、時期によってラベルの意匠や刻印の書体、記載される情報が変わるため、細部が製造時期の推定につながります。

デザイナーと製造元は別であることにもご注意ください。ライセンスが別のメーカーに移った場合、同じデザインでも表示が変わります。どの時期にどこが作ったものかは、評価に直結する情報です。

Caution

「表示がある=正規品」とは限らない

ラベルやプレートは、後から貼り替えることも複製することも可能です。表示があることは有力な手がかりですが、それだけで正規品と断じることはできません。素材、寸法、成形や溶接の仕上げ、金具の規格との整合を含めて総合的に判断します。

逆に、ラベルが失われていても評価できるお品は数多くあります。ご自身で判断する必要はありません。「ラベルはあるが本物か不安」「何も表示がない」という状態のまま、査定にお出しください。

FAQ

よくあるご質問

ラベルや刻印はどこを探せばよいですか?

椅子は座面の裏、シェルの裏側、脚とフレームの接合部の内側です。テーブルは天板裏と幕板、収納は引き出しの側面や底、背板、扉の内側、ソファは底面のダストカバーが定番の位置です。

刻印が薄くて読めません。

斜めから光を当てると陰影が出て読みやすくなります。焼印や刻印は浅く、正面からは読み取れないことがあるためです。重い家具を無理に倒す必要はありません。

ラベルの写真はどこを撮ればよいですか?

表示部分の接写に加えて、それがどこに付いているかがわかる引きの写真もお送りください。椅子は座面裏とシェル裏、収納は引き出しの側面や背板が目安です。

メーカーごとに表示の場所は違いますか?

違います。座面裏やベースの紙ラベル、フレームやレザーへの刻印、脚の付け根のシール、裏面の金属プレートなど、メーカーごとに定位置があります。まずは裏面全体をご確認ください。

ラベルから何がわかりますか?

まず製造元、次に製造国の表示、そして製造時期の目安です。同じデザインでも時期によってラベルの意匠や刻印の書体、記載される情報が変わるため、細部が年代の推定につながります。

デザイナー名が書いてあれば正規品ですか?

断定はできません。表示は後から貼り替えることも複製することも可能なため、素材、寸法、成形や溶接の仕上げ、金具の規格との整合を含めて総合的に判断します。

ラベルが剥がれてしまっています。売れますか?

はい。表示がなくても、材や仕口の納まり、金具の規格、成形や溶接の仕上げから製造元や年代を推定できる場合があります。無理に探さず、そのままの状態でお見せください。

剥がれかけたラベルは貼り直したほうがよいですか?

貼り直しや補修はなさらないでください。剥がれた紙片が残っていれば、捨てずに一緒にお見せください。上からテープを貼ることも避けてください。

ラベルから製造年までわかりますか?

メーカーによっては、表示の変遷や併記された記号から製造時期を推定できます。年単位まで絞れないこともありますので、どこまで推定できたかを査定時に根拠とあわせてご説明します。

デザイナーと製造元が違うことはありますか?

あります。ライセンスが別のメーカーに移れば、同じデザインでも表示が変わります。どの時期にどこが作ったものかは、評価に直結する情報です。

表示が何もない家具は価値がないということですか?

そうではありません。ラベルが失われていても評価できるお品は数多くあります。ご自身で判断せず、表示がない状態のまま査定にお出しください。

写真を送れば事前に見てもらえますか?

はい。全体写真とラベル部分の写真をお送りいただければ、受付時間(9:15–20:30)内におおよその目安をお伝えします。表示が見つからない場合も全体写真だけで構いません。

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